赤い霊柩車の冒頭に出る寺の話
皆さんは赤い霊柩車を知っているだろうか。
赤い霊柩車とは京都を舞台とした2時間サスペンスドラマであり、葬儀社の社長こと石原明子が婚約者の春彦と共に事件の謎に挑むものである。
私が小さいころから父親がよく見ており、自分もそれに倣って自然に見るようになった。
この赤い霊柩車は京都のいたるところが出てくるから、これを見るとすごく京都に行きたい欲が出てしまう。
南禅寺の水路閣とか、嵐山の有名な橋とかあらゆる景色がいいものが出てくるから自分も主人公たちみたいに京都を歩きたいと思うのだ。
女優さん俳優さんも豪華であり、
主人公 石原明子(片平なぎささん)
相棒で婚約者の春彦さん(神田正輝さん)
葬儀社を支える秋山さん(大村崑さん)と良恵さん(山村紅葉さん)
狩矢警部(若林豪さん)
などなど。
結構魅力を語ると長るのでここでは割愛します。
さて、赤い霊柩車には恒例のシーンがある。
それは冒頭のシーンで、白装束を纏う石原明子が最近の葬儀の事情について語るものだ。
この冒頭のシーンは秋山さんと良恵さんがコミカルにショートコントを行うので結構面白い。
で、最後に石原明子が締めくくって赤い霊柩車が走るOP映像が流れるのだ。
さて、石川明子が冒頭で話をするのは化野念仏寺。
たくさんのろうそくに囲まれながら彼女は語る。
赤い霊柩車のファンである私はその冒頭シーンを何度も見たため、なじみある風景なのだがふと思ったことがある。
どうして冒頭シーンを化野念仏寺で撮影しているのだろうか。
化野念仏寺とはどんな寺なのかと気になった私は早速調べてみた。
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化野念仏寺を調べてみると興味深い歴史を持っていることがわかった。
ざっと調べた結果をまとめると
昔化野念仏寺ができる前、この辺りは風葬の地であり古くから人々が故人と別れ、そして供養していたという。
「あだし」のとは仏教の言葉ではかない、むなしいという意味があり、この世に再び生まれ変われる転生やら極楽浄土を願うという意味が込められているそうだ。
明治時代には地元の人々の協力で石仏などを集めて整備され、西院の河原が作られたという。
石原明子が立っているそこは西院の河原、たくさんのろうそくがともっているのは千灯供養というものなのだろうか。
夜の浮かぶたくさんのろうそくの灯、そこに立ち葬儀の事情を語る彼女。
葬儀を巡る人々の想いを表現するにはいい場所だと思う。
過去に何度か行きたいなと思っていたが、京都駅から結構離れている。
電車とバスを使わないと大変なところであり行こうかどうかと迷っている。
化野念仏寺について調べてみたし、コロナが落ち着いたら訪れてみたいなと思った。
出典
http://www.nenbutsuji.jp/
化野念仏寺ホームページ